チューリップ通信

随分と放置しておりました。
色々なことがあり、ずっとずっと、同人誌作りどころか小説書きすらしていません。

ちょいちょい飲みに出て、色々な人と話をして気を紛らわせておりました。
けれど…根が引きこもりな同人屋なせいでしょうか。
沢山はしゃいだり、ちょっと失敗したりすると、ストレスになってしまう。

自分が一番楽しくて安心することっていうのは、
やっぱり小説を書くことなのだなぁと思う次第です。

書きたい書きたいと思うけれど、書けない。
この時間を大切にしておけば、ある時突然、堰を切ったように文章がつむげるのだと、
自分に言い聞かせているし、今までもそうでした。

古い小説を読み返すと、自分の心境や考え方が透けて見えて、少しはずかしい。
透けて見えるということは、自分が精神的に一歩成長したということなのでしょう。

私はこの書けなかった一年少しの時間を経て、新しいものを書いていきたい。
その新しいものを、さらに歳を経た私が読み返して、私の成長というものを感じられたらと
思うのです。
小説を書くということは私にとって、一番客観的に自分を見ることのできる作業
なのではないかと、ふっと思いました。

人と話をして、他人に自分の意見を言って、私という人間を理解してもらおうとします。
ダイレクトな言葉で、私はこう思いながら生きている、こういうことを求めている。
けれど言葉にしてしまうと、その瞬間からその言葉に縛られるような錯覚を覚えます。

だから小説の方が安心するのかもしれない。
ダイレクトな言葉ではなく、婉曲に、そして自分自身ですら気がつかないような方法によって
自分の内面に眠る様々なものを吐き出していく。
それが私の好きな、私に見合った自己表現であり自己確認なのかもしれない。

沢山のことを思いながら日々を過ごしています。
人というものに実際に触れて、見て、話をききながら、過ごしています。

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